これは、ゲームの世界で綴られる、エンドロールの後の物語。

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物語を終えるとともに「自我」を得た主人公ノーリは、故郷への帰還とともに再びシステムの網に囚われていた。

彼が我に返ると、再びゲームは物語の終盤に行き着き、ノーリは最後の戦いに身を投じようとしていた。

青と紫の瞳を持つ竜はこう言った。

「僕達が戦い、そして僕が死ぬのは決められたこと…『シナリオ』だ。

でも、エンドロールの先にある、物語では描かれない時間では、ノーリ、君は自由だ。

さあ、僕を殺し、君は自由をつかむんだ」

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そうして、ノーリは筋書きにのっとって竜を殺した。

この世界が架空のものだったとしても、

たとえ自分や仲間たちが誰かに作られた存在なのだとしても、

今の自分には、前回にはない「やりたいこと」があったから。

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竜を殺したその後で。

この崩れ去る古城に、もう二度と、大切なともだちを、置いて行ったりはしない。

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